速度制限標識
速度制限標識は、線路 の右側に設置された支柱に取付けられた構造物で、その区間を鉄道車両 が走行しても良い最高速度を知らせることを目的としています。
制限速度は、その標識より先の区間、即ち、次の速度制限標識、または分岐器 の速度制限の、どちらか先が現れるまで適用されます。
速度制限標識は、中央に数字が書かれた、白地に赤く縁取りされた円形の板です。
標識が示す制限速度は、通常、それより先の線路の物理的特性、具体的にはカーブの曲線半径によって決まります。
制限速度を超える速度で走行すると脱線 の危険があります。
列車は長いため、先頭車両だけでなく、最後尾の車両まで制限速度に注意を払う必要があります。
例えば、列車の先頭車両が、それまでの区間より制限速度の高い標識を通過した場合、最後尾の車両がその標識がある地点を通過するのを待ってから、加速する必要があります。
そうしないと、後方の車両が「それまでの区間」の制限速度を超えてしまい、脱線する可能性があるからです。
制限速度は標識の直後に適用されます。したがって、標識を遠くから確認して対応する必要があります。とはいえ、前より遅い制限速度を示す標識は、必ず列車が通過しても減速できるような余裕を持って設置されています。これは安全対策として行っているものですが、緊急時以外では当てにしないでください。
遠くからでも見やすくするために、制限速度標識では速度の桁数を減らして表示しています。それらの値は 10 で割られるため、たとえば、50 km/h の制限は単純に「5」と表示されます。
次の制限速度が大きく変動することを予測しやすくするために、速度制限標識には補助標識が付属します。
次の制限速度が 20 km/h 以上高くなる場合は、上向きの矢印が付いた緑色の補助標識が追加されます。
同様に、次の制限速度が 20 km/h 以上下がる場合は、下向きの矢印が付いた赤色の補助標識が追加されます。
Derail Valley では、ヤード 内を通行する際の制限速度は 30 km/h です。ただし、本線を通過する場合の制限速度は 50 km/h です。
入換え や連結 など、車両同士の接触を伴う作業を行う場合は、制限速度は 5 km/h です。
ガジェットの距離計測器 を取り付けると、最後尾の車両が速度制限標識がある地点を通過したタイミングが分かるため、運行速度を安全に引き上げることができます 。