Jump to content

ブロワーとダンパー

From Derail Valley
Revision as of 23:41, 30 April 2025 by Izhn3000 (talk | contribs)
(diff) ← Older revision | Latest revision (diff) | Newer revision → (diff)

蒸気機関 では、燃料 が燃える強さ、即ち火室 の温度は、取り入れる空気の流れに大きく依存します。より具体的には、空気中の酸素量に依存することを意味します。

火室に空気を供給する主な方法は、加減弁 カットオフ を全開にして、車両を動かすことです。
シリンダー から煙突を通って大気中に蒸気が排出されると、弁装置のサイクルごとに火室内に負圧が生じ、新鮮な空気が吸い込まれます。

ただし、全開の状態での加速が常に望ましい訳ではありません。そのため、空気の流れを調整するための制御装置(ブロワーとダンパー)が用意されています。

ブロワーは通常、弁で操作します。弁を開くと、ボイラー から煙突へ蒸気が放出されます。これにより火室内に負圧が生じ、新鮮な空気が吸い込まれます。
しかし、この空気の流れは加速時の空気の流れに比べて大幅に劣るため、ブロワーは停車中の機関車で使用した場合のみ、効率的 です。

ダンパーは通常、レバーで操作します。閉じる(押し下げる)と空気の流れが遮断され、車両が加速している場合でも火炎温度が大幅に低下します。
これは、不要な蒸気の発生を意図的に抑制するために使用されますが、より効率的な代替手段として、タイミング良く注水 を行うという方法もあります。