重連コック

重連コックは、ほとんどの動力鉄道車両 に装備されている弁で、貫通ブレーキ制御弁 を列車の他の車両から遮断します。この弁は通常、車両の運転台 内の貫通ブレーキ制御装置の下にあります。

重連コックは、多数の動力車両を連結した列車において、1つの貫通ブレーキ制御装置のみが作動するようにするために設置されています。複数の制御装置が同時に作動すると、装置間で矛盾 が発生し、ブレーキが機能不全に陥り、大惨事につながる可能性があります。

車両の貫通ブレーキが重連コックにより切断されると、制御装置は機能しなくなります。ただし、他の車両の貫通ブレーキの制御により、車両は引き続きブレーキをかけることができます。

重連コックは貫通ブレーキ制御装置にのみ影響します。単独ブレーキ などの他のブレーキは自由に使用できます。