Cylinder Cocks/ja: Difference between revisions
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{{pll|Water Level|ボイラーに過剰に注水}}した場合や、{{pll|Cutoff|カットオフ}}を進行方向とは逆方向に設定した状態で車両を走行させた場合も、シリンダーに水が溜まることがあります。 | |||
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Latest revision as of 08:47, 14 June 2025
シリンダーは蒸気機関 を構成する機器であり、車両を駆動するピストンを内蔵しています。
通常、車両前部の左右に 1つずつ、計2つのシリンダーがあります。
動輪が 1回転するごとに、カットオフ で設定された量の蒸気が蒸気室 から交互に供給されます。
シリンダー内の蒸気は、動輪と機械的に結合されたピストンを押し、車両を駆動します。
仕事を終えた蒸気は吐出管から排出され、煙室で、火室 から送られてきた煙と混合され、煙突から大気中に排出されます。
惰性走行や停車などの理由でシリンダーへの蒸気供給が止まると、シリンダー内の蒸気の温度は急速に下がります。これはシリンダーが、高温のボイラー や火室 から分離されているためです。
そして、シリンダー内に残された蒸気は、急速に凝縮して水に戻ります。
シリンダー内に、ある程度の量の水が溜まると、弁装置のサイクルごとに水が跳ね上がるような音が出始めます。これは危険の兆候です。水は蒸気と異なり圧縮性が極めて小さいので、ピストンで押されるとシリンダーを損傷させ、動力伝達システムに致命的な損傷 を与える可能性があります。
これを防ぐため、蒸気機関車にはドレン弁が装備されています。
ドレン弁は通常、運転台 内にあるレバーで操作し、シリンダーから水を排出します。
しかしドレン弁からは蒸気も排出されるため、車両が停止状態から動き出す際は、通常は数秒間ほど開けておく必要があります。
ボイラーに過剰に注水 した場合や、カットオフ を進行方向とは逆方向に設定した状態で車両を走行させた場合も、シリンダーに水が溜まることがあります。