|
|
Line 1: |
Line 1: |
| シリンダーに蒸気が入らなくなると、シリンダーはすぐに冷えてしまいます。これは、ボイラーと火室から分離されているためです。そして、シリンダー内の蒸気が凝縮されて、あっという間に水に戻ります。水は蒸気と違って圧縮できないので、シリンダーに十分な量が溜まってピストンで押されると、シリンダーを壊して動力伝達システムの致命的な損傷を引き起こすことがあります。
| | 惰性走行や停車などの理由でシリンダーへの蒸気供給が止まると、シリンダー内の蒸気の温度は急速に下がります。これはシリンダーが、高温の{{pll|Boiler|ボイラー}}や{{pll|Firebox|火室}}から分離されているためです。<br/>そして、シリンダー内に残された蒸気は、急速に凝縮して水に戻ります。<br/>シリンダー内に、ある程度の量の水が溜まると、弁装置のサイクルごとに水が跳ね上がるような音が出始めます。これは危険の兆候です。水は蒸気と異なり圧縮性が極めて小さいので、ピストンで押されるとシリンダーを損傷させ、{{pll|Mechanical Powertrain Damage|動力伝達システムに致命的な損傷}}を与える可能性があります。 |
Latest revision as of 07:19, 14 June 2025
惰性走行や停車などの理由でシリンダーへの蒸気供給が止まると、シリンダー内の蒸気の温度は急速に下がります。これはシリンダーが、高温のボイラー や火室 から分離されているためです。
そして、シリンダー内に残された蒸気は、急速に凝縮して水に戻ります。
シリンダー内に、ある程度の量の水が溜まると、弁装置のサイクルごとに水が跳ね上がるような音が出始めます。これは危険の兆候です。水は蒸気と異なり圧縮性が極めて小さいので、ピストンで押されるとシリンダーを損傷させ、動力伝達システムに致命的な損傷 を与える可能性があります。